今日はお粥について知識をご紹介します。
一言にお粥と言っても、実は歴史的にも薬膳的にも奥が深いです。
風邪の時ぐらいしか召し上がってらっしゃらない方も多いとは思いますが、 お茶でも飲みながらゆっくりお読み下さい:)
【薬膳から見たお粥と粥有十利とは?】
実は薬膳においてお粥は胃腸薬と同等であるとされており、現代でも奈良県とかの寺院で朝粥を召し上がっている習慣があるところがあります。
台湾とかではお粥は朝食の定番にもなっているようです。
水分補給&消化に良いので理にかなっていますね。
禅では粥有十利(しゅうゆうじり)という諺があり、お粥を食べると10の功徳を得られるとまでされています。
1600年前の中国でもお粥を食べると功徳が得られるとまで書かれており、大変重宝されていたことが分かります。
【10の功徳とは?】
それでは早速10の功徳の内約をご紹介します。
①色:体や顔の血つやが良くなります。
②力:気力を増してくれます。
③寿:長寿を得ることが出来ます。
④楽:食べ過ぎとならない為、体が楽になります。
⑤詞清弁:言葉は清く爽やかになります。
⑥宿食除:食べた物が残らず胸焼けもしません。
⑦風徐:風邪を引かなくなります。
⑧飢消:消化が非常に良く、飢えを消してくれます。
⑨渇消:のどの乾きを止めてくれます。
⑩大小便調適:便通も良くなる。
となっています。
お粥の効能がわかりやすく伝わってきますねー。
【水分量でお粥の名前が違う】
お粥は水分量で名前が変わります。
お米1:水5であれば五分粥といい、卵粥とかに向いていますね。
なんとなく元気がないなーという時にも良いですし、風邪などの気分が悪いときもお勧めです。
お米1:水7であれば七分粥といい、胃腸が疲れているときに向いています。
ヤマイモなど、胃腸が良い食材を組み合わせて食べると良いです。
お米1:水10であれば十分粥といい、消化不良の時に食べると良いです。
大根などの健胃成分がある物と一緒に食べると良いですね。
細かく言えばもう少し種類はあったりしますが、割愛いたします。
如何でしたか?
お粥はそもそも水分補給とエネルギー補給が同時に出来る&胃腸にも優しいという素晴らしい特徴があります。
また、汎用性が高いので気・血・水に良い食事を組み合わせたり出来るのも◎ですね。
風邪気味の時だけと言わず、胃腸が弱っている時やなんとなく調子が悪いときなどに是非取り入れてみて下さい。
今日から寒くなる場所が増えますので、皆様お体を大事にして風邪を引かないようにしましょう:)
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